骨まで抱きしめたい 君の背中を優しく撫でるように 吹いた風が私の涙 誘っていたんだよ 窓を開けるとスープの香り コンソメがたくさん溶けている にんじんとじゃがいもが入ってる 野菜たっぷりコンソメスープ オレンジ色に染まりきった 遊具を見ていたら ほんの少し、 少しだけ遠い日々思い出した 右も左もわからなかったな 小さな手じゃ 今はすっかりこの手だけ 大きくなってしまった たまにはわかりやすく大声で 泣きたい日だってあるよ だからって 慰めてほしいわけじゃないんだけど 家の後ろの公園の 背の高いスピーカーから 17時のメロディーが流れるよ るーるるーるるーるる カラフルな子供たちが 一斉に家路についた頃に からっぽになったブランコは 寂しそうに瞼閉じた ふと遠くから鈴の音が 聞こえてきたときは 手を繋いで帰ろう うちまで帰ろう 美しすぎる君の金色の 瞳のずっと奥深く 遠い昔に見てた景色など とうに覚えていない 忘れたいほど悲しくなった日の 夜には抱きしめてあげる お守りならさ私の手を 握っていればいいよ たまにはわかりやすく大声で 泣きたい日だってあるよ そんな日には君は優しく 涙を飲んでくれるよ そんな日々を 私達いくつも 乗り越えてきたんだから もう私は強いよ 私は強いよ
