今だから僕の昔話を きかせてあげるよ大好きな人 ちょっと驚くかもしれないけど 聞いておくれよ僕の好きな人 何の取り柄もない僕がそこで 暮らしていたことは知ってるだろう 仕事もしないでお金も尽きて 何かを始める気力もなくし 水も止められてひからびていた 飼い猫にだって逃げられていた ないものだらけの死にかけの日に 向いの窓のマドンナに恋をした きれいな眼をしてるから きれいな肌をしてるから きらいじゃないよ 君なら僕を幸せにしてくれるはず 毎日毎晩毎朝 頭の中でマドンナが誘う 窮屈なこの部屋で僕たちは こわれそうなほど愛し合うのさ 彼女の全てが僕を きれいな肌も体も ほしがるままくれてやる だからいつまでもぼくのもので居て どうして僕とお話も してくれないの?と問いかけたなら 「あなたのようなつまらない 男と話す事はない」なんて 言うこの哀れなマドンナが 美しい愛を思い出すように 生まれ変わって僕に出会う事を 祈って彼女を殺しました 彼女の全てが僕を きれいな肌も体も ほしがるままくれてやる だからいつまでもぼくのもので居て 今だから言える昔話を 信じてくれなくてもいいんだよ 僕が愛する君のためになら なんでもできると 言いたいだけなんだ
