舞い散る花の名前 知らないまま過ぎゆく 僕の手に触れた君のように いつか消えてしまって 夢のように忘れる 悲しみに僕を残して 孤独を恐れるまま 一人を描いてく 見つめるように 滲ませて 夜風にさらわれた涙 雪の結晶に変わる その君の横顔だけを 誰よりも見つめていたよ 凍てついてしまう刹那を 溶かしてく太陽のように 君がそこにいる あの時間だけは覚えていたい 行き交う人の波に 寄せられて通じ合う 奇跡と呼べる出逢いの中で 感じるままに探して 心に閉じ込めてく 思い出は遥かな空へ 掌の消えかけた 熱を逃がさないように 季節の所為 言い聞かせて 静かな水面を揺らした 慟哭に響くメモリー 少しだけ強くなれたと 気の所為を抱きしめていた 何も救えない自分に 利己的なビジョンを覚える もう厭になるよ 全てを映す瞳が 「今、笑えていますか」 「泣いたりしてませんか」 悲しみに意味など無いと 誰か教えてほしい 夕暮れを裂いて飛び立つ 鳥たちの前途を想うと 妬みか羨望か 解らない気持ちだ 夜風にさらわれた涙 雪の結晶に変わる その君の横顔だけを 誰よりも見つめていたよ 凍てついてしまう刹那を 溶かしてく太陽のように 君がそこにいる あの時間だけは覚えていたい いつか出逢える時まで