古ぼけたノートに書き残してた 幼かった僕たちの 抉るような感受性 形を変えない思い出がね 変わっていく僕たちを 呼んでいるんだ そんな気がした 繰り返す季節の中 失くしてくもの 終わりのない空想や 透き通った瞳も 溢れてしまわないようにそっと 心の奥底に 隠し持って歩いて行けたら ねえ 両手に溢れる思いを もう 何一つ失くさないように 誰かが定めたこの世界のルールで 時計の針は現実を刻み 続けているんだ だけどふとした瞬間にいつも あの日の僕らを探しているのに 理由などないから ねえ 群青の記憶の中で 昨日の事のように思い出すんだ いつかの幼い僕らが抱いた 想い願いを何一つ失くさないように 流れゆく時間は何もかも飲み込んで あらゆる形を変えていく それは分かってるんだ でもね 晴れた日の午後の風や 雨上がりの空に 目を閉じて思い描くのは いつまでも変わらない 美しき群青の記憶