僕たちのいる世界大人達は彷徨って 昨日見た悪いニュースと捨てられた 正しさを考える 僕たちのいる世界 子供達は羨んで歩き慣れた 下校道晩御飯のことばかり考える すれ違いに 祈るのはろくでもない戯言で繰り 返し内側から叩く音を 聞こえないふりする 僕たちのいる 世界怖いものはうそばかり 毎日教えてくれるから 見ないように読み聞かせ カランコロンと鈴が鳴り くしゃみをして瞳にうつる たくさんの感情を一度にまとめれば 物語は出来上がるひと 昔のことなんて解らず子供達は 窓の外見つめて 僕たちのいる世界雨予報は外れて 新しい赤い靴と喧騒に飛び 出してゆく 僕たちのいる世界 また明日と言えるまで
