春のこかげに 浮かんだ模様をみて 一緒に笑った 風がなぞって行く 白線の上 見つけてつま先立ちで そっと走った あの夏の日 春が来れば 出会った二人が笑う なつがくれば 二人で見た日が巡る 僕ら今を噛み締めて生きていく 懐かしい面影抱いて今門出だ 夕焼けの色と 色が濃くなる空気 寂しさつのる 赤い帰り道 雪の気配と耳鳴りが響く温度 白い透明な世界 秋が来れば 落ち葉の上を歩き 冬がくれば 寒さで寄り添いあった 二人で見た この場所はいつまでも 懐かしい面影抱いて今門出だ 目を閉じればあの日の景色が見える 目を閉じればいつでもそこに戻れる これからまた 一つの季節が巡る 僕ら今面影を抱いて 春が来ても夏が来ても 出会いと別れはめぐる 秋が来ても冬が来ても 見えない不安はめぐる だけど僕らいつの日にか この場所でまた会える 懐かしい面影を抱いて今門出だ 今、門出だ