未完成な僕らはまた 騒々しい夏を繰り返してる 理想的な未来をまだ 夢見て待ち続けるのは嫌 気にしなくていい 全部暑さのせいにして 痛みの訳は 忘れてしまおう 意味の無い言葉 微炭酸で喉に流し込んだ 泣き崩れた先にある夜 水槽の中で踊る夢を見ていた 愛の理由も建前も 全部溶けてしまいそうな暑さに うだる夏 未完成な僕らはまた 騒々しい夏を繰り返してる 悲愴的な現実ただ 空想で飢えを凌いでる 隠したい過去も 叶えたい明日も この時だけは忘れてしまおう 嫌いだったこの季節も 少し笑えるなら それでいいの いいの 白いワンピースも海も 靡く長い髪もいらない 涼し気な君の目だけ それだけが夏だった 萌える鳳仙花と 歌う蝉時雨が またこの季節の始まりを告げる 未完成な僕はまだ 君のいた夏に絆されて 理想的な未来はまだ 遠くて 遠くて 未完成な僕らはまた 騒々しい夏を繰り返してる 来年も夢で会おう 僕らは今日を歩いてゆく