甲州街道 この道であったことは夢 甲州街道 失えるものなんて 一つもなかったね もう一度あなたに会いたいと 思うことが今でもたまにあります なんの生産性もない関係だったけど それでも それでも 本当に一番大切な人が 誰なのかと問われれば それは間違いなくあなたではない あなたにとっての私もそれでいい なんでもない帰り道に あなたを思い出す時間は なんの意味もないのでしょう そんなことの 繰り返しが人生なのに 甲州街道 この道であったことは夢 甲州街道 失えるものなんて 一つもなかったね だいぶ背伸びして二人で入った あの高級焼き肉屋を横目に 私は私を探してる 楽しく迂闊だった過去の自分を いつかは消えてしまう そんな記憶が どうして どうして幸福なんだろう? 触ることすらもう出来ないのに 意味のあることを求めてく それが若さなら 今は少し疲れました ぼんやり歩いて遠い日を想う あれから あなたは大人を諦めて 私はあなたを諦めた 今は何でも持ってるよ あなたも私じゃない "何か"をみつけた? 安い居酒屋だけで 笑えるような年齢じゃない なのになんで 悲しくなんだろ 選ばなかった過去なんかに なんでもない一日にあった あなたの存在を なんとも思わない日が来たら ようやく一つの選択(みち)が 終わるんだろう 夜の歩道橋 ふたりで歩いた 車のライトが宝石みたいで ふたりが頑張っても届かない そう思えた最後の夏 甲州街道 この道はあなたに続かない 甲州街道 生きていて 私の知らない世界で幸せに