急にどうしたのって驚いた顔 無理もないよな 突然抱きしめてさ 別にどうもしないよって 誤魔化しても 無理があるよな 子供みたいに泣いてさ 柔らかなその手を穏やかなその声を 悪戯な運命が遠く遠くへと連れ 去ってゆく あなたがいない未来からここまで 歩いてきた あの日置き忘れた言葉探しながら 愚鈍で不甲斐ない馬鹿な僕だから 今日という日の幸せにようやく 気づいたんだ 零した愛を拭ってグラスに注いだ 訳もないよな 蛇口を捻るようにさ 有象無象な今日を まるで無尽蔵な今日を せめて一滴でも掬えたらな あなたはありがとうって下手くそな 感情も 間違った答えさえもすべてすべてを 受け取ってくれた あなたがいない未来など 想像できないほど いつも近くにあって いつも貰ってばかりで 愚鈍で不甲斐ない馬鹿な僕だから 今日という日がいつまでも続くと 信じていた まだ間に合うかな もう遅すぎるかな まだここにいたいけど もう行かなくちゃ 花びらがそよ風に揺れる 揺れる またいつかの今日で どれだけ眠ってただろう 涙が乾いた頬 それは長いようで短い夢でした 午前6時 動き出した街 今日という日のはじまりをそっと 抱きしめるよ あなたがいない 未来にはあなたはどこにもいない 花束も写真も記憶の中でさえ 笑って怒って泣くあなたがいる 今日という日をもう 二度となくさないように 愚鈍で不甲斐ない馬鹿な僕だけど 今日という日を 僕なりに精一杯生きてみるよ