夕立が過ぎる季節を追いかける 決して届きはしないのに いつだって悲しみは訳もなく そっと僕を呼び寄せる 雨音 消えた後には静寂が孤独と共に夜を 舞う いつだって僕たちは訳もなく ずっと ただ途方に暮れる 最後の時が訪れて 夢ならば覚めて欲しかったよ 迷子を探すような月が 今日も光るだけ 頬をつたう思い 溶け出して浮かぶアイロニー 僕の中の淀んだ淵から溢れる 止めどない想いも 冷たい世界の止まらない痛みを 掻き消す術など知らなかった 最後の時が訪れて 夢ならば覚めて欲しかったよ 迷子を探すような月が 今日も光るだけ