夏の終わりでもまだ 暑いあたし扇風機 だけどもうお別れ 汗みたいな涙を乾かす 首を振ってた 羽根に降り積もる埃も回る 二人の季節を止めたら またあの夏 冷えた体 わざとふざけて「強」にしてから 顔を近づけると変な声になる 二人の発明 「ワレワレハコイビトドウシダ」 宇宙人みたいな声で 息もできないほどの 寒気がするこの幸せ もう愛は終わりでも まだ熱いあたし扇風機 だからもうお別れ? 涙みたいな汗が流れる 首を振ったら 足で点けたり消したりしてたら 「中」にしたまま 寝てしまったみたいで タイマー切れてた 我々じゃなくてひとり 地球人みたいな声で 息もできないほどの 吐き気がする不幸せ もう夏の終わりでも まだ暑いあたし扇風機 だけどもうお別れ 汗みたいな涙を乾かす 首を振る 夏が来て強くなる風 頼りなくて吹き飛ばされそうな 「ズットスキダヨ」 変な声で誤魔化してやっと言えた 秋が来て弱くなる風 いつまでも吹き飛ばせないから 全部好きだよ 小さくて聞こえないし 首を振ってた