Track by石原裕次郎
枯れた裾野の 白い道を 俺はたどる とぼとぼたどる 親も知らなきゃ 故郷も知らない そんな野郎が 風に吹かれて 漂泊いあるく 森の梢の 淡い虹を 俺は仰ぐ しみじみ仰ぐ 春も待たなきゃ 宿もあてない 寒い他国を マントひとつで 漂泊いあるく 生きているのは 誰のためか 俺は知らぬ 生きてるだけさ 山の鴉よ あばよさよなら 赤い夕陽に 背中さらして 峠をこえる