触りなれない幻のように 枯らしてほしい あの海のように ネモフィラのように青く澄んだ瞳で 見つめてほしい あの星のように 誰もが未来を輝いて 新たな命が瞬いても あなたの素肌に黴ついた 言葉が牙を剥く 函館の日 日活劇場 大威張りで歩き出す街中 人はまばら 商店街のシャッターに誰かが書いた マイルス・デイヴィス スイング 段々と町を離れた次々と人 Why don‘t you love me? アホくさい紹介の文言が 今となっては懐かしくすら感じる ほとんどもう 完全に出会わない人々の出会いと 別れ サヨナラも言わずに サヨナラも言わずに