ホラ、聞こえてる 予感のイナズマが クラリ光れば あなたの腕へと抱かれてる 空、呼んでいる 微熱がはねている 雨の浜辺を 濡れた髪のまま 走る 洗いざらしの風が ほおをさすった また 人気のない ヤシの影 水玉模様のシャツ 肌にすかして もう恋の視線 ためすの ボートハウスの 鍵をさがして! だれにも 知られずに うるむ 呼吸で まばたく瞳 雨やどりするひまもないままに ねぇ、感じてる 予感の雷鳴に ヒヤリ飛びこむ プールはまだまだ寒いけど 空、かけめぐる 素肌のざわめきね 雲の切れめは 夏色の扉かしら 「待ちきれないんだ」と 空気せかして ずぶ濡れたあなたに 許すわ 甘いキスから 塩からいキス いろいろ覚えたら 小麦色まで流れる雨が 知らない世界につれてゆくのね ホラ、聞こえてる 予感のイナズマが クラリ光れば しびれる季節に抱かれてる 空、呼んでいる 微熱がはねている 雨の浜辺を 濡れた髪のまま 何処へ