年に一度の風物詩に湧く 今夜のこの空を 悲しく見上げているのは 私たちくらいだろう 今までありがとうって伝えたくて あなた見たら 今まで我慢してた想いたちが 頬をつたった 一緒にいよう。 って言ってくれなかったのに 別れよう。 はちゃんと言えるんだね。 ゆらりゆらりと舞った花火の音が 二人の声かき消し歌ってるから 終わりの言葉 急に見失って そっと探すように あなたから目を逸らした 私 あなたと出会って 演技が上手くなっていったよ 強いフリ 優しいフリ 見ないフリ 知らないフリ なりきれた時だけ あなたはそばに来てくれた なりきるほどにちょっとずつ 自分が嫌になった ただ必要として欲しかっただけ そっちにとっては 名もなき思い出だろうけど でも私には最初で最後だったの ゆらりゆらりと舞った花火の灯が 二人の結末(ラスト)急かし 踊ってるから 終わりの言葉なんかバカらしくて 笑えてきた 飽きず何度も見てたあの映画とか したあと吸ってたマルボロとか 酔った時必ず話す 昔の女(ひと)のように 私もあなたの一部になりたかった それ以外いらなかったはずなのに 最後の花火 照らされたあなたの唇が 「ゴ」「メ」「ン」「ネ」って 動いた気がした ゆらりゆらりと舞った花火の音が 二人の声かき消し歌ってるから 終わりたくない!って叫び もう届かない ずっと探していた 幸福(みらい)はないと知ってたけど 私 あなたを愛してた 愛してた