目が覚めてカーテンを開けると モノクロの空のあいだから光が 差していた 照らされた窓やコンクリートたちが 無造作に朝を造っていく 澄んで感じた胸の奥に 昨日の憂鬱がつかえる 気にならないふりをして マグカップの中身を流し込んだ シャツのボタンを留めるたび 少し息が詰まるけど 無理やり背伸びして 今日を歩いているうちに 何か見つけられたなら 繰り返し足踏みしている間に いつもひとり取り残された 気がしていた ありふれた焦りや不安がどこからか 騒がしく音をたてる 空いているはずの腹の中に いつかの後悔がもたれる 変わった季節のせいにして 鏡越しの冴えない頬を叩いた やわな期待を抱くたび ため息も増えるけど 変わらず背伸びして 明日へ歩いていくうちに 何か見つけられたなら