もうずいぶん昔だね 街路樹のそばのベンチで 棒のアイス持ち寄って こぼしても、それが可笑しくて いまだ見える夏のイメージは 君に貰った日々が 前提にあるんだ 色づいた温度は褪せない 染みたインクみたいに心を汚す 忘れてしまえたらこんなに 嫌いな季節じゃないはずだったのに 葉っぱの間はみ出た 陽の光がやけに鋭くて 片目を瞑って合わせた 二人の顔、間抜けみたいで 夏祭り屋台の往来 歩きづらいからねと 手をとって歩いてた 川沿いの丘に座り込んで 二人で悪いことしてるみたいだった 思い出が僕の邪魔をする 解けた魔法みたいに 触れる余地もない 揺れる陽炎と見紛わしい 陽射しがただ煩わしい、夜になれ 今だ醜く残るイメージは 君がくれた日々のままであって 欲しい 同様に、それを打倒しなくちゃ いけないことも受け入れているんだ 「あたり!」 と書かれたアイスは今も 引き出しの中動かせやしない もしかするとあの店で 替えてもらえたりするかもね 思い出が僕の邪魔をする 溶けたアイスみたいに心を汚す 忘れてしまえよいなくなれよ 破れた記憶のノートと 花びらが舞う微風も満ちている 僕が貰った恒久の病 酷く痛む裂かれたように 黒く濁った鏡に映ってる 無謬の呪いをかけられたか
