無機質な夜 落ちてく体温 窓際の隅 蹲る 穿つ 戯言 悴む指で 出口は無いと悟っては 溺れてる また沈んでたんだ 忘れられなくって 濁る 眼 いえぬ傷 また眠ってたんだ 届かぬ言葉と 深く 深く 塞ぐだけ 錆びた世界の底で 手を伸ばしてる 分かんないんだ僕には 歪む世界の中で 暗く滲んでる 歪さ抱えて 夜と深けてく 黒く 深く 溺れぬよう 暗く 儚く 続く あの日から 不可思議な夏 乱れる呼吸 濁った夕刻 伸びる影 霞む 景色と カエルの宴 不気味だって泣かないでよ いかないで また眠ってたんだ 思い出せなくって 過る 車窓 蝉の声 また想ってたんだ 貴方しかなくって 暗く 沈む 仄暗く 深く 暗く 黒く 溺れ 溺れ 溺れ 足の踏み場さえ無い部屋で 揺れる針を眺めては 夜の永きすら報われない 貴方には届かない 錆びた世界の底で 手を伸ばしてる 分かんないんだ僕には 歪む世界と君で 帰れぬ場所へ 歪な限りに 蒼く褪せてく 黒く 深く 溺れぬよう こんな 世界 なんて 抜け出して 遠く 遠く 手を引かれて 夜と 君と 色褪せて