階段上って現実逃避した 存在感が無くなって 怖くもない幽霊になった 見えないはずの空気に溶け込んだ 身体が軽くなって 肌が透明になった 「戻してくれよ」なんてもう 言わないよ 「戻れるかな」ってことも 思わないよ だからそっぽを向いて浮かんで 空っぽのまま鳥と遊んでいたい これでいいから「明日まで」 幼い頃の記憶が流れていた 突然荷が重くなって 恋しい光景になった 懐かしい味の空気を吸い込んだ 帰る途中信号を待って 電車の音耳に入った 「戻してくれよ」なんてもう 言わないよ 「戻れるかな」ってことも 思わないよ だからそっぽを向いて浮かんで 空っぽのまま鳥と遊んでいたい これでいいから「明日まで」 小さくなっていたはずの声が どこからか聞こえて 死んでいた心が動き始めた 空気に溶け込んだはずの 手足が昔の姿になって 本心が叫び出した 「戻してくれよ」なんてもう 言わないよ 「戻れるかな」ってことも 思わないよ 「戻してくれよ」なんてもう 言わないよ 「戻れるかな」ってことも 思わないよ だからそっぽを向いて浮かんで 空っぽのまま鳥と遊んでいたい これでいいから 「戻してくれよ」なんてもう 言わないよ 「戻れるかな」ってことも 思わないよ だからそっぽを向いて浮かんで 空っぽのまま鳥と遊んでいたい これでいいから「いつまでも」