誰かに名前を呼ばれて 後ろ 振り向いてみたけど そこには風が吹くだけだ 人影なんかなかったよ ああ 心に空き地があるんだ 雑草が生え放題だよ 子どもの頃の思い出が 余計に寂しく感じる 僕は大人になるたびに 孤独に気づいてしまった ぽっかり空いた人ごみの隙間 ああ 人は夕暮れ時聴こえてしまう たぶん 空耳 求めていた望み通り 届いたんだ その声が… 世界の片隅で きっと誰かが見ていてくれてると… 思い過ごしとわかってても 拾う神を信じていたかった 夜空に星が輝いて 一人じゃない気がして来た なぜだかほっとしてるのは 愛の光のせいなのか? 同じ不安を共有して 誰かが空を見上げている 人恋しいのは僕だけじゃないよ ああ 人は陽が沈んでやさしくなれる 臆病者たち その弱さを知るがいいさ 暗闇に目を慣らせ! ぼんやり少しずつ 愛のかたちが浮かんで来るだろう 絶望より 今 確かに 息潜めた希望がそこにある 瞳を閉じてしまえば すべて忘れられるけれど 頭の隅で願うこと 夢をまた見てしまうだろう 何度でも… ああ 人は夕暮れ時聴こえてしまう たぶん 空耳 求めていた望み通り 届いたんだ その声が… 世界の片隅で きっと誰かが見ていてくれてると… 思い過ごしとわかってても 拾う神を信じていたかった