「似合わないと自分じゃ思うんだ」 だから選んでよっていつか 言ってたね おしゃれじゃない僕に 頼むのなんでだろう 笑いながら はぐらかされたっけ 麦わら帽子の君が手を振る そのシルエットを思い描いている 麦わら帽子の君がかけてくる むせ返るような夏はもうすぐ わからないことたくさん残して 言えずに終わった言葉飲み込んで 約束をいくつか果たせないまま また何度めかの夏がくる 麦わら帽子の君が手を振る 笑ってるのか 泣いているのか 麦わら帽子が見えなくなる 陽炎が立つ 夏はもうすぐ 麦わら帽子の君が手を振る そのシルエットが消えてゆく 麦わら帽子の君はもういない 僕はひとり夏を待っている