突然、明日が閉ざされて 涙することも縋ることもなく 愛しい貴方の最後を 目に焼きつけていた 泣いてしまうと思ったでしょ? ただ最後くらい貴方が好きだと 言ってくれた笑顔のまま居たくて 私を見てホッとする貴方に また涙こらえてる キャンバスを彩る筆のように 私の心操る言の葉 その声と共に花開く あれは夢でしょうか 貴方と出逢ってから 春夏秋冬を何度も共にした 良くも悪くも当たり前のように なっていたのでしょうか 今この時間、この瞬間に 貴方は何を考えてますか? 周りからは楽しそうに話してる 「恋人同士」に見えるのかな また涙こらえてる 春の風に揺られて落ちていく 桜の花びらと温かい声 私の全て包み込んでた あれは夢でしょうか 『気付いてよ』 心の声が 溢れてしまいそうになる 『行かないでよ』 そう泣けたなら いつものように 抱きしめてくれましたか? 切なくて苦しいこの気持ちも ふたりの思い出も写真にして いっそ全て捨ててしまえれば どれだけ楽でしょうか 最後に見た貴方のその背中 今までと違うのはただひとつ 『まだ一緒に居たい』とわがままを 言えないと気付きました