どしゃ降りの 舗道を おろしたての 靴で 歩く日の やるせない もどかしさ 胸にまとい あなたの マンションの 正面に 置かれた 黄色い Telの前で たたずむ 雨に打たれ ばかな 私 許してと 今日は 言える はずだった Ah あんなに 尊い愛 粗末にした罰ね 使われて いませんと 冷たい マネキン声 見上げれば 人影もない 窓辺 もがけば もがくだけ くい込む 罠のように お互いの 傷口は ひらいてく 仕掛けだった 袖を 通す こともない いつか借りた Yシャツを 裂けるほど 抱きしめる どこに いるの あなた 読まれる あてさえない 日に やけた 広告に うもれて にじんでいた 手紙達 使われて いませんと 冷たい マネキン声 見上げれば 人影もない 窓辺