琥珀 古の樹々の樹脂が地中に埋もれて 化石化してできたもの 太陽の輝きと呼ばれる 燃えるような黄金のその石は 長いものでは数億年の時を超え 旧時代の生命や DNAを保管することから 神のタイムカプセルと呼ばれた 太古の植物が流した涙が樹脂となり 固形化した琥珀 ある日、科学者は気付く その石は摩擦すると電気を帯びる 科学者は琥珀に ギリシャ語で名を付けた 石の名はElectron 後に、電子と呼ばれ 全ての物質の構成要素を成す 素粒子の名とされた 万能の象徴を掲げ彼は叫び笑う ああ、何と愛らしい 複製しよう複製しよう そして永遠の絆を手に入れよう The Ambroid 伝承の民は土を撫で囁く 「星の記憶過ぎ去れど消え去らず 琥珀となりて時間を行く」 琥珀とは そして愛とは