誰にも信じてもらえない そんな気がするけれど 嘘みたいな本当の話 先生、ねえ、怒らないで聞いてよ ずっと前から憧れてたの 「大人になったらピアスをつける」 可愛いと思うイヤリング ことごとく全部ピアスなんだもん 「強く強く思っていれば いつの日にか願いは叶う」 先生が教えてくれたことずっと 信じてたら その日は突然に ある朝起きて 鏡を見たら 耳たぶに穴が空いてました 誰の仕業かわからないけれど 本当困りますね。 ああ、困ったもんだ。 だけど卒業したら すぐ空けようと 思っていたからさ ちょうどいいや 空いちゃった穴は もう戻らない だから先生も潔く 諦めてね どんなに長いお説教されても 反省文を書いても ずっと頭の中にあるのは 買いに行くピアスのことだけ どんな色と形がいいかな? どんな服と合わせようかな? 先生が育ててくれた好奇心が 胸の奥で溢れそうになってる そもそもどうして悪いことなの? 耳たぶに穴を空けるくらい 誰が決めたのか知らないけれど 本当おかしいよね。 はあ困ったもんだ。 だってさ ちょっと背伸びして オシャレしたくなる 年頃ってことは 分かってるでしょ? 空けちゃったものは もう仕方ない だから先生も潔く... あっ!間違えた! あくまで設定は ある朝起きて 鏡を見たら 耳たぶに穴が空いてました 誰の仕業かわからないけれど 本当困りますね。 ああ、困ったもんだ。 だけど卒業したら すぐ空けようと 思っていたからさ ちょうどいいや 空いちゃった穴は もう戻らない だから先生も潔く 諦めてね 卒業したら 笑い話に変えて 会いに来ていいですか? ピアスをつけて