鍵を開けたまま 何を急ぐのか 飛び出したその足を止めたくはなかった 愛想が尽きたら水辺に行こう 来たる日のために うるおいを補おう 飛行機の飛んでいく音 耳鳴りの午後六時 やさしくなんてないんだ 何を急ぐのか ただ 今日じゃなきゃダメな気がした 相変わらずだな 語らずにいることでしか語れずにいる 臆病なまま 暮らしに飽きたら水辺に行こう 来たる日のために うるおいを補おう 振り向きざまに風の音 水際 五月の匂い おだやかでいられたんだ 何もしなければ ただ 今日じゃなきゃダメな気がした 飛行機の飛んでいく音 耳鳴りの午後六時 やさしくなんてないんだ 何を急ぐのか あえて言うなら雨の匂いのせい おだやかでいられたんだ 何もしなければ ただ 今日じゃなきゃダメな気がした