鍔迫り合いばかりしてる 足踏みに甘んじてる 真空パックした恋の偽物 ちびちびつまんで すっかり鈍くもなってる 「安定」なのさと言い聞かせてる そこに現れた君は 時がくれた 出会いだ 告白のあとの夜 寒いはず でも 胸は熱く 海に叫びたくなる 16の自分が笑ってる タクシー 小声で話す 幾つも影絵が通り過ぎる シートにもたれてる君のほほえみに 朝が迫る 世田谷は青く沈む 口約束が白く漂う 次がいつかって こんなにも不安になるのか 眠れないほどに 君を知りたいと思うんだよ あふれそうな心を すべて知ってほしい 告白のあとの夜 寒いはず でも 胸は熱く 人生(せかい)の端から光りだす 16の自分が蘇る 告白のあとの夜 寒いはず でも 胸が熱く まだ変われる気がしてる 君のことを 強く強く 見つめる