思い出せば前ぶれは確か 自転車のってやってきた 背中に飛びきりの陽を浴びながら 追いかけても逃げてった クジラ雲も今日なら 頭の上でまだこちらを見てる 笑いながらね チューブ踏んづけて飛び出た色は 洗っても洗っても落ちなかったけど ライチの実をひとつほおばって にごったもやもやと さよならできたら すれ違う人や 道に咲く踏まれそうな花びらも あぁ すてきにみえる 誰かにまた会いたくなる 草むらにねころんで さあ 物語はじめよう パンと蜜をめしあがれ まぶしくて目を細めてるすきに 小さなぬくもり入り込んだ とうとうわたしにも その日が来たのね 秘密のマシーンのスイッチひねって すべてはついに動き出す 歯車ガタゴトまわるみたいに おびえながらも あせた色のしみや古いキズは こすってもこすっても 消えなかったけど いつかはみんなおいしくなって じっくり煮込めばさよならできるね すれ違う人や 道に咲く踏まれそうな花びらも あぁ すてきにみえる 誰かにまた会いにゆける? 草むらにねころんで さあ 物語つづけよう パンと蜜をめしあがれ さよならできたら すれ違う人や 道に咲く踏まれそうな花びらも あぁ すてきにみえる 誰かにまた会いたくなる ゆりかごみたいに ゆられるまま寄りそって ねむの木に手が届くまで