何も言わなかったんじゃない 言えなかっただけ それを なかったことにしないで 黙っていた理由を 誰も聞こうとしなかった 都合のいい静けさだけが 「正解」みたいに並べられて 怒鳴るほど 強くはなれなくて 笑えるほど 器用でもなくて それでも 飲み込めなかった違和感が ここに残ってる 沈黙は 無だったわけじゃない 叫ばなかった夜にも 確かに心はあった 黙っていた私を 消さないで これは敗北じゃない 通過点だ 「普通なら」「みんなは」 その言葉の刃で 何人分の声が 削られてきたんだろう 正しさの影で 踏みつけられた感情は いつも 説明を求められる 強くなるより 正しくあるより 壊れないために 黙ってただけ 沈黙は 逃げじゃない 壊れないための 最後の選択 声を奪われたまま 生きることと 声を選ぶことは 違う 今 やっと分かった 静けさの中で 腐らせてきた言葉は まだ 終わってない 沈黙は 終わりじゃない ここから 意味を変える 黙っていた私が 今 この声で 立っている 止まらない
