鍵をかけた心にひとつ、 愛をくれたあなたへ 秘密も過去も受け入れるように、 全部を抱えて 細い線で結ばれていたような あれはきっと、運命に似ていた 綴る言葉も不器用なラブレター いつか、きっと渡すから 愛の形は人それぞれ 見えないものが多すぎただけなの 大事にしといて、一つひとつ 全部、歌にして ねぇ、聞いて あなたが捨てた日々が 閉じたはずの未来だって、変えて 花びら一枚の気持ちでも、 声にして返すから 私と違うあなた、 あなたと違う私がいて 指差した明日の向きが違ってても、 ついていくから 薄い膜で覆われていたような どれもずっと、運命に見えた 水も遣らず、枯れた花のひとひら 何かひとつでも言えたら 正しさがずっと邪魔をしている きらめきのような季節を探している 恋が約束になる前に全部、 受け止めて まだ、それを優しさだと言うなら まだ、それを愛と呼べるなら 下書きのままの気持ちでも、 声にして返すから 今、手と手が触れ合うことを 傷つけた痛みを このまま、 忘れていくことを許せなかった 痛みで編まれた 思いの糸がほつれていく 触れた手の温もりが 優しい陽だまりみたいだ 花びらが落ちる、 それまでに伝えたいから きっと私と違うあなた、 あなたと違う私がいて 瞳の奥で見つめている すべてに意味がなくても 手と手が擦れて、傷がつくまで 夢の果てに触れるまで 紡ぐ言葉の一つひとつに たとえ、意味がなくたって 鮮やかでいて嫋やかでいて、 美しいままで きっとね、 思いは同じじゃなくていい ずっと、同じ未来を見ていようよ