あんな男と 言いながら 今日も来ました 港町 波のむこうは また波ばかりの片想い さよならも 聞こえない 情(じょう)なしの うつり気の 後影(うしろかげ) もう一度 逢(あ)いたい 泣けば鴎(かもめ)も まねをして あなた呼んでる 別れ町 うらむことさえ 出来ない女のほつれ髪 咲いて散る 赤い花 酔いどれて 泣きぬれて 追いかけて もう一度 逢(あ)いたい 夢は引き潮 想い出も 潮風(かぜ)と逃げてく 出船町 ブイの宿命(さだめ)か 浮いては沈んで流されて 縋(すが)りつく 恋ごころ 別れても はなれても 愛してる もう一度 逢(あ)いたい