じゃあね目眩が走る朝 窓から刹那掛ける街 遊覧船に揺られ 流れ着いたままの街で見る殺風景 あー可笑しいねと笑える あなたの隣の純粋少女 こう見えて時間がないのね 手を差し伸べて砕けた 私の顔をみる爛漫少女 「僕の手をつかめよ」 なんて関係ないけど 彼方笑顔映さない 私に君がかける魔法 その手につられ灯りを取り戻す 君が最後に言った言葉は 君の胸に在るんだとか 私に届かないんだとか 君が最後に差し伸べた手は いつもより温かったとか いまさら思い出すんだよな いつも先にいかないで 私は一足遅く駆け出す 浜を走る君の手 引き連れて沈んでく じゃあね僕が消えた街 まだかな君は映らない この波に連られ 君も追いついてきてよ 透き通る君の眼には 赤い光が映っていた 私に背を向け立っていた おくれまじりで風が遮る 私たち愛し会えるよね 今更君が呟いた 今更思い出すんだよな 今更君が呟いた 今更何度も君の名前を呼んでも 君は戻らないじゃあね 君が最後に言った言葉は 君の胸に在るんだとか 私に届かないんだとか 君が最後に差し伸べた手は いつもより温かったとか いまさら思い出すんだよな 今でも思い出すんだよな