ねぇちょっと これ聴いてと 耳にイヤホン 片方づつして 外れないように 照れながら頬を寄せた 太陽が疲れ果て 浮き出る浜辺の足跡 トワイライト舞い降りて ボリューム上げる波音 それが帰りのチャイムみたいに 海岸線を走り出す 君の名残惜しむ声と 思い出を乗せて 「そういえば今日だね」と 跳ね上がるサイドシート 遠くに見つけた花火に 咲いた笑顔 愛おしいよ ラジオで流れてきた あの日の二人を奏でていた そう あれは忘れもしない 夏の歌 懐かしいあの 流行歌 聞こえて来る度 思い出す季節 あの頃の君を 流行歌 隣で聴いた日々を 今は遠く 遠くで眺めてる 借りた1LDK 今日から二人でカスタム 立てた歯ブラシが 2本でピースを表す ダンボールが空になって ほっとしてる僕らの方に 付けたばかりのカーテン揺らし 金木犀の香り 目覚めると聴こえるよ 隣にかすかなブレス この世に何を信じる こんな側にある真実 子供みたいな寝顔 見ていたいのにもう鳴り出すかも そう あれは君がアラームにしていた歌 懐かしいあの 流行歌 聞こえて来る度 思い出す季節 あの頃の君を 流行歌 隣で聴いた日々を 今は遠く 遠くで眺めてる 楽しげなイルミネーションと 手には温かいココア 白い息とともに吐き出す 言葉に冷める心が あの頃の僕ら 些細なことが許せずギクシャク ハートにジグザク 君の覚悟に気付かず 叩くような音でドア 閉じられた時からずっと 後悔だけが溢れて すぐに君を追いかけてた あの日 眠れずにいた 深夜のコンビニ流れてきた そう あれはよく二人で歌った歌 Oh (Ha Ah Ha Ah Ha Ah Ha Ah) (Ooh Ooh Ooh Ooh Ooh Ooh) (Ha Ah Ah Ah Ah Ha Ah) (Ha Ah Ah Ah Ah) 流行歌がまた生まれて、また 記憶に埋もれてく そうやって時代ってのは 変わるのかもしれないけど あぁあれから何回目の 春に今年でなるのか?って ふいに指折り数えていたら あれはいつかの 流行歌の鼻歌が聞こえて 旨そうな香り まな板のBEAT あの日と同じ笑みくれる人 お腹が空いたって駄々こねる 君を小さくした様なその顔も 今は近くで 近くで眺めてる