星は皆、祈りを背負っている―。 彗星の加護 飛び立った時から リデュースの仕方 間違っていたんだと気付いた いつか見た流星群は どれくらいの夢と 夢の裏側知っていたの? 色の無い空の灰時雨[はいしぐれ]と 隣にただ一縷[いちる] 爆ぜてしまえ ダイヤモンドより高い硬度で 砕けてくれ 不燃の生命 再利用したって 同じ業に煮やされるだけ 溶融飛灰のような日々は まだ期待に震えている 廃棄したんだと思い込みたかった 思い込んでいた その方が楽だったから 瞬きの煌めきの声うららか 天高く宙高く聴こえる もう一度夢じゃない夢とよく似た 何か求めて 求めるのは満たして欲しいから? 希望も夢も体裁上 がらんどうの心に一縷[いちる] すがりたい泣き叫びたい 本当はずっと苦しいまま 疲れることにすら疲れて 降られるまま灰にうずくまる 爆ぜてしまえ ウォルフ・ライエより高い温度で 燃やしてくれ 燃やせるはず 燃やそうとすれば 燃えなくたって燃やしてやる 星は皆、祈りを背負っている―。 大気圏を超えようやく境界線 雲間から馳せる光芒[こうぼう]は 塵は皆、そんな星を追い駆ける―。 潔いほどに揺るぎないくせに いとけない 愛おしい 綺麗 さんざめく星空の下 また期待に震えている