お姫様みたい、 と褒められてから着続けてる 真っ白いワンピースはもう制服です 飲み会で 上司にお酌をする係はわたし 別にあんたのために 着てるわけじゃないの 結婚したいと言ってる 本当の理由は 結婚したいと思われるほど 愛されたいってこと かっこ悪くてもお金がなくても 優しくなくてもいい 誰でもないわたしを必要と言ってよ 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷を庇うかさぶた 剥がしてしまう だけどほらみて 皮膚は厚くなって 残る傷跡はその優しさに変わってる もう痛くないはずだよ 武器だと言われて 歯を食いしばり堪えた涙 ずっとそうしたらいつの間にか 泣けなくなった なんで泣かないの? 薄情だと言われた葬式で 本当のわたしを知る人は 棺桶の中 殴られるなら 触られる方がまだ良いから黙ってた なんか言えよって笑えよって 頬殴られた 誰かが拾った 小さな小さな小さな幸せは わたしからこぼれ落ちた ものかもしれない 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷をもう一度斬りつけてしまう だけどほらみて 同じ痛みじゃない 何度思い出すたび 向き合ってきたんだ あなたはずっと強くなった 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷を庇うかさぶた 剥がしてしまう だけどほらみて 皮膚は厚くなって 残る傷跡はその優しさに変わってる もう痛くないはずだよ もう許していいんだよ