怪獣みたいに泣いている こどもがいた 大丈夫?って声をかけたら 世界が一変、ここはどこ? 知らない街の路地裏を覗く 少年みたいさ さっきから頭にちらつく映像は 一体誰の記憶? 夕暮れの街 どこかで鐘の音 手を離したらいけないよって 言われていたのに 帰り道を失くした 帰り道を失くした 思い出しそうで逃げた 転んでしまうと周りが やけに大人に見えた どこか懐かしい匂い 幼い頃の記憶の迷子になった 道なき道を進んで 月すら隠れる森の中へ そんな小さな頃の遊び場 「鬼さんこちら 手の鳴る方へ」 たったひとり 鬼もいない 隠れてばかりの わたしを見つけて 夕暮れの街 どこかで鐘の音 カラスが遠くでさよなら、と 歌い上げる かくれんぼが終わらない はやくわたしを見つけて 泣いてたあのこどもはわたしだった 夕暮れの街 どこかで鐘の音 手を離したらいけないよって 言われていたのに おうちへ帰ろう 帰る場所へ ここは死なない街 色褪せぬ記憶の街 わたしの中でずっとずっと待ってた 生き続けていた