かがり火恋歌 島の入江に 啼くウミネコが 今夜は月も 出ぬと言う 胸に点った 恋の灯は 禁じられたら なお燃え上がる 逢いに来るなら 死ぬ気で来いと 二度とおまえを 離しはせぬと あんたが燃やす かがり火を 信じて私は 舟を出す 宮へ参ったら 何とゆうて拝む ♪ 今夜逢えなきゃ 命が凍る 明日を待てぬ 恋もある 焦れて身を灼く 胸の炎が 昏い海へと ただ走らせる すべて捨てねば 一緒になれぬ それがこの世の ふたりの運命 岬に揺れる かがり火が 見えたら私は 戻れない どこで生きよと 恨みはしない 惚れた男と 離れはしない あんたが燃やす かがり火を 信じて私は 舟を漕ぐ ♪