肌寒い朝、サンライズを見たのは 茶色のカーテンがそよ風に揺れる 昨日という残り香を洗おう 誰も私の名前は知らない 白い団地の小峰を越えて 緑のバス待つ一直線に沿ってゆこう 誰も居ない所へ さぁ、急ごうよ 余分な笑顔や言葉や 余計な意味や人人が 頭の上で騒ぐの 私の髪の毛を引っ張るの 目を塞いで目を塞いで ただただ待つ朝 目を塞いで目を塞いで ただただ待つよ、朝を 朝を待とう 聞こえないように塞いでいたい 最悪な事だけ覚えていたい 聞こえないように膜を張って 最悪な事だけ 最悪な事だけでいいと 肌寒い朝、サンライズを見にゆこう 茶色のカーテンが木枯らしにゆれる 沈黙を歌ってみるのさ さすれば何も聞こえない 誰も居ないこの道を抜け 誰も待たぬどこかへ走る 走る 走る 朝だ 朝だ それは朝だ 聞こえないように塞いでいたい 最悪な事だけ 覚えていたい 聞こえないように 膜を張って 最悪な事だけ 味を噛み締め 暖かいように 抱いていたい 最悪な事だけ 零れないように 忘れないように 塞いで急ぐの 最悪な事の 近くに、近くにゆこう