陽が落ち始める頃に 待ち合わせした カランコロンと君の足音 二人の関係は 縮まらないまま 8月は溶けて消えてしまいそう 人の波 (たゆたう二人) 流されそうで はぐれないよう 細い手を握った 僕の右手と (遠くには) 君の左手が (行かないで) この季節だけでも 近くにありますように 夏のまぼろしのよう ゆらゆらと二人照らす 打ち上げ花火 君をきれいに染めてゆく 気づかれないように 覗き込んだ横顔の 頬が火照って見えたのは 夏の暑さのせいでしょうか? 艶やかな浴衣姿 ひと夏の恋で終わるのでしょうか? 夜風にあてられながら 二人歩いた 河川敷 祭りの香り 不器用につないだ 僕の手のひら 汗ばまないよう 気持ち落ち着かせた 星空を (きらめく星座) 見上げながら その心は何を思うのかな? 僕の右手と (遠くには) 君の左手が (行かないで) この季節だけでも 近くにありますように 夏の夜に熱く募ってく恋心 溢れ出しそうになる 気持ちすくいあげた 右手を通して伝わってゆく体温が この想いも届けますように 君に好きだと伝えたくて その手を強く握れば ふたりの関係は変わるのでしょうか? 僕の手を取って ひらひら舞い踊ってく 振り返り笑う君と帰り道 独り占めにした その表情も声も 今日が終われば 花火みたいに消える 君はまぼろしのよう ゆらゆらと美しく 今だけは僕以外 瞳映さないで 夏のまぼろしのよう ゆらゆらと二人照らす 打ち上げ花火 君をきれいに染めてゆく 気づかれないように 覗き込んだ横顔の 頬が火照って見えたのは 夏の暑さのせいでしょうか? 艶やかな浴衣姿 ひと夏の恋で終わるのでしょうか?