前ぬ浜を歩きゆきたる 花を抱(かか)ゆる乙女美童 (おとめみやらび) 梅(んみ)や桜に杜若 (かきつばた) 山吹、長春、風車(かじぐるま) 花の色々籠(かぐ)に入れて 村々里をゆきめぐり 名護の山路(やまみつ)踏み分けて 首里ぬ都へ出でてゆき 那覇ぬ市場(まちぐゃ)に届くまで 花の香りをそでに抱き てんよーてんよーしとぅりとぅてん うやきよーぬゆばなうれ みるくゆーばたぼられ はーりぬつんだらかぬしゃまよ 道をゆきたる乙女美童 (おとめみやらび) 急ぐ人(ふぃとぅ)も立ちょどで 見やべさ 丁子(ちょうじ) 佰檀(びゃくだん)刻み 葉粉(たばくん)も 匂ひ鬢付(びんじき) 香(かば)しゃぬ物(むん) 唐や大和(やまとぅ)ぬ 珍(みじ)らし物(むん) 米(くみ)や粟も 籠(かぐ)に入れて 都(みやく)の錦(にしち) 後(あとぅ)にみてぃ 馴れし俤(うむかじ) 胸(んに)に抱(だち)き 急(いす)ぐ足元(あしんとぅ) 照(てぃ)らしょうる 山ぬ端(は)出づる月光 (つきあかぃ) てんよーてんよーしとぅりとぅてん うやきよーぬゆばなうれ みるくゆーばたぼられ はーりぬつんだらかぬしゃまよ