オーロラ色、夢の往来を。 夜に身を委ねていた。 落っことした灰色の感傷は、 まどろみの中に溶けてゆく。 大きな憂いは過ぎ去って、快晴。 想像を書き起こし、テイクオフ。 キャンバスの完成形が呼んでる。 背景にペンを走らせる。 半分夢の中、重力を捨て、 ふわふわと宙を漂っていたい。 空、グラデーション。 街をプロジェクション。 テラスは星と月とマンション。 つぎ足しては、うすれる思い出、 くり返し読み返してゆく。 あわただしい指、 会話のハイウェイ。 今日は降りて、下道で行こう。 キャンバスの完成形が呼んでる。 表情にペンを走らせる。 どんどん夢の中、重しを取って、 ゆらゆら水中を漂っていたい。 天国はずっと行列だってさ。 もう少しゆっくりしていこうよ! 耳鳴りが、雄弁に、 昨日のパーティーを語ってる。 こんな日が続けばいい、 いつかこの波が直線になるまで。