スタンドに 紙吹雪が舞う 逆転のチャンスをむかえた メガホンを 握りしめて見つめる ボックスの 陽に焼けた顔 みんなの声 聞こえている? 自分のすべて ぶつけて行け 9回裏の ボールは白く シュートを決めて キャッチャーミット すべりこんだ ため息 青空へと 風船のように登って消えた いつだっけ 声かけられた日 仕方なくいっしょに歩いた そのときから 気付かなかったけど 少しずつ 気になっていた 泥だらけの ユニホームに 自分のすべて ぷつけて行け 9回裏の ボールは誰の 夢を叶えて 気持いい 涙になるの? いいよ 勝つことだけ 望んでそこに立ったんじゃない 好きと言おう もし負けても 自分のすべて ぶつけた人に 9回裏の ボールはきっと 夢を叶えて 気持いい 涙になるよ みんなが 祈る中で はじけるように高く音がした 9回裏の ボールは白く 風に乗って スピードをあげ 空を駆ける 胸に 刻もう今 やるだけやった真夏のいちにち