「だからアラームを 付けるべきだった」と 息を切らしながら 君は言う 赤ちゃんを抱いた お母さんがこっち 見てる中二人、 吊り革握った 窓から光が当たる 俺と真逆の白い肌を 際立たせる その横顔はもう ここにいないから 眩しさに 気付いてないかな 俺を見上げてばかり の君は今日ばかりはと ヒールを履く 目線が近づいたら 鳴り響く音が 可愛さを 揉み消していく 君に負けじと ブランドを下ろしたら いつもと違う 匂いがして 君の機嫌は 良いらしい くしゃっと見せる 笑顔もなんだか 君らしい One day, One hour One minute, One chance 君と一緒の最終電車 本当に愛してるから 君の手に温もりを与えてく One day, One month One year, One life 君と最後の最終電車 毎週喧嘩しちゃうから 二人の溝は 愛で埋まってる 俺の手を引く君 はしゃぎながら 人混みをかき分けて行く 周りの人に どう見えるか分からんけど 犬を連れてる気分 行きたいお店が ある、けど 君の鼻は いつものラーメン屋 「私となら 三つ星レストラン」 君は自慢げな顔で そう言ってる 君と二人で 歩いていると トンネルを 歩いてる 気がする いつもは入れない この場所に入ると 少し暖かさを 感じる 恥ずかしくて 言えない俺に 気付いた君は 顔を近づけてきて 何か安心した リップ塗り忘れる 君はきっと 同じ気持ちか One day, One hour One minute, One chance 君と一緒の最終電車 本当に愛してるから 君の手に温もりを与えてく One day, One month One year, One life 君と最後の最終電車 毎週喧嘩しちゃうから 二人の溝は 愛で埋まってる 足が重くなってくる 君のつま先も 限界を迎えてる 今日も 食べすぎた俺は 君の肩で 幸せ感じてる 「なんだか羨ましいな」 手を繋いでる 老夫婦を見て君は言う その理由を 知る前に 瞼がこの世界を そっと閉じていく 夢の中では 通り過ぎない時間 けど終電が 待つことはない 温かい思い出は 冷たい鉄越しが 脳と共に 冷ましてきた すぐ様、LINEを 送る けど、既読が 付く事は無く あと一度言いたい 「愛してる」は 震えた指では 打つ事なんて 出来ず End One day, One hour One minute, One chance 君と一緒の最終電車 本当に愛してるから 君の手に温もりを与えてく One day, One month One year, One life 君と最後の最終電車 毎週喧嘩してたから 二人の愛は 偽りじゃ無かった