時が来た 振り返る 誰もいない始発駅で 「いってきます」とささやいた 歌だけ連れて行こう 瞬きで見逃した流星 叶わぬ願いばかりが増えた 白紙の切符握りしめて 居場所探した 消えない傷 指でなぞれば 心に辿り着くでしょう この鼓動は誤魔化せやしない 窓から見えた世界 あの星は夢の道標 月が照らすありのままの瞳 雨は「泣いていいよ」と優しく 抱きしめる この風は名前を呼ぶ声 その場所にはもう戻れやしない 目を閉じ 弱くてもいい 線路は続いてく ガタンゴトン 時間だけ通過して大人になってく 思い出手放して塗り重ね 諦めてしまう 降りれなかった駅たちに 失くした心あるかな 「愛してる」一言だけを 曇りガラスに描いては消して 自分を愛せたら いつか言えるかな…… あの花に結んだ約束 夜空にはうたかたの星座 雲は「朝が来た」と微笑み包み込む この夢に懐かしい香り その場所にはもう戻れやしない 指差し 流す涙 線路は続いてく ドアが開く 踏み出そう 独り立つ終着駅で 見上げた空へささやいた 君だけ愛してるよ 一つのメロディーに 何億通りの言葉を 当てはめてく 答えなんてないよ また生まれ変わろう また生まれ変わろう 何度でもそう この歌だけ連れて行こう