夏の終わり 風をさわってる 置いてけぼりのプールが揺れてる ところがどうして 夕暮れが笑った しけった花火は たむろしたまま 夏の終わり 風がすりぬける 坂の途中 転がるヌケガラ 明後日の余韻と間違えて 忘れていた 昨日がよみがえる 理由は いかにも適当な感じ 日暮れは まだまだむし暑いくせに 遠くで 光る カミナリからしたら だいぶ手前で うっすら見えた キミの影 急に 風凪 のみならず やるせない これは たぶん 九月のさよなら ありふれたよな 九月のさよなら 秋の気配 風が止まったら 少しだけ 空が近くなる 分け合うような 黄昏だったのか かけがえないよな 日々を想い出す 言葉は おおむね 妥協が混じり 日暮れは なかなか終わらない様子 遠くで 降り続いてる 雨からしたら 何故だか 少し乾いた キミの声 急に 風凪 のみならず やるせない これは たぶん 九月のさよなら 故に 風凪 だとすれば 戻れない これが たぶん 九月のさよなら 想い残した 九月のさよなら 君がいない 九月のさよなら 君がいない 九月のさよなら