淡い恋心は 泡沫な夢の様 君のぬくもり 吐息と消えていった 見慣れた景色 香る金木犀 君の抜け殻を探した 少し拗ねた可愛い顔や 煙たいタバコに嫌な顔せず 1つ1つの君の仕草 思い出しては胸が苦しい 帰り道の公園 君がいる気がした 夢中で探して 我に返り赤らんだ 見慣れた景色 一人帰る道 秋空の寒さが沁みて 君の好きだったラブソング いつの間にか口ずさんでいた 夕日が写した影法師 僕の分だけおいてけぼり 君の声も匂いもぼやけてしまう 行かないで 待って ねえ、あと少しだけでいいから 君のいない帰り道は まるでモノクロの風景画 そこに写るのは僕だけ 夕日は君を写さない 君が置いてった思い出は 名残惜しい物ばかりだった 綺麗な物しかないけれど でもでも君にさようなら