夜空の花 愛でる君に僕は 恋をしていたんだ 名前も知らないのにおかしいよな なぜだろう目が離せないや パッと目が合った ハッと息が詰まった 儚く朧げな その瞳に吸い込まれそうになる 魔法にかかったようだ 胸が痛いよ 張り裂けそうだよ 優しい顔で微笑むから 星空の下 君と二人 歩いた道も覚えてないや 淡くて透明 赤らむ頬の その横顔に 胸が高鳴って キラリ咲いた 閃光の花 顔見合わせて笑い転げてさ 夏の魔法は解けないまま 君が急に泣き出すから 言の葉は震えて 薄らぐ影を見て悟った 握った手は強張った 「大丈夫。」なんて気休めだ 焦りは零れ落ちた 明日はないとわかってたんだ 必死で藻掻く無力な僕だ 頬を伝った涙の跡を 隠すように君は笑って 永遠なんてばかばかしいな パッと目が合った ハッと息が詰まった 君と共にさ 夜の海に消えてなくなれるなら 明日を願うなんてやめにしよう このまま二人で夏の終わりを漂って 「バイバイ」