ひとひら ひとひら ひら 春の風が さくらの子を 呼ぶのかな? こねこを 膝にのせた あなたの夢 きのう見たよ わたしを呼んだの? いつでも帰っておいでって あなたは言ってくれてたのに 知らず知らずに 遠くなってた 海辺のまちは まだ寒い春 さくら さくら さくらの子はひとり 帰って来たよと あなたを呼んでみるの ヨイショで 抱き上げたら 指先は髪を奏で 歌をくれる 誰かが見てなくても こころに嘘 つけないから まっすぐ まっすぐに わたしが変わったように このまちも変わってしまった それでも 今も あなたのことを 感じる不思議 海風のなか さくら さくら さくらが舞い降りる 映画館にも 畳屋の音の先にも ふわり いつも ここで おかえり くれた人 堪えきれずに なみだが こぼれちゃうのよ 助けてあげられなかった なんにも出来ずに 苦しかった 自分を 赦せず 生きていた さくら さくら さくらの指先が わたしの髪に 肩に 頬のナミダに さらり さくら さくら さくらが舞い降りる 愛は生きてる わたしを包んでくれる