愛した人の顔も名前も朧気に それでもなぜかあなたは 目に涙を溜めるの 愛した人達見守られながら 命の行列の先頭にあなたは 立っていた 初めに忘れるのはあなたの声だった 思い出の中では鮮明に見えるのに 機械に繋がれた姿よりも 川辺で笑うあなたが浮かぶのは あなたが私を 愛してくれてたからだと知った 愛した人の顔も名前も朧気に それでもなぜかあなたは その手を握り返すの 皺だらけなその手でバトンを渡すの 命の行列の後ろに私は立っていた もうすぐもうすぐ今年も終わりを 迎える もうすぐもうすぐ解けた靴紐を結ぶ 最後の最後に握った体温は 灰になって 冷たい石の中で眠り春を待つ 亡くした人の顔も声も朧気に それでもまだ私の 中では生き続けるの 巡った季節に重ねた姿と笑顔は 命の行列の先頭からは居なくなった
