溶けるような蒸し暑さに 闇の中に逃げ込んだ 真夜中の駐車場 暗い海のそばで 沖合に鈍く光る雷雲を指さし 続くと信じてたこの夜が 何も怖くなかった そっと肩寄せ 浅く目を閉じたまま 子供の頃の話しをした 海の香りに包まれて 雷鳴が暗闇を切り裂いた 真夜中を二つに割り 激しく降る雨に打たれ 二人は手を繋いだ 離れてしまわぬように 今は空っぽの シートが寂しく浮かぶ 眠れぬ日々 ただ 奇跡を待っていた 波の音 遠く 地面を打つ 雨と あなたの声 全て ただ優しかった 胸の中 痛み 風に溶ける 涙 想い出は 揺らぎ この手は宙を彷徨う また同じあの場所へ また逢える気がして 今は空っぽの シートが虚しく浮かぶけど あの夜確かに 生きる鼓動聴いていたから 波の音 消えて 肌を打つ 雨と あなたの声 全て 陽炎のように揺れる 胸の中 痛み 風に溶ける 涙 想い出は 遥か 雲間の果てへ この心は 切り傷が 水に触れるように痛む 心の底 叩く度 軋む音 聴こえた あの頃の 記憶さえ 全て消えてしまっても 吹く風が残す 鮮やかな軌跡
